S&P500に連動するETFとして最も取引されているのが「SPY(スパイダー)」です。
「VOOと何が違うの?」「投資初心者にも向いているの?」そんな疑問に、20年投資を続けてきた筆者がわかりやすく解説します。
SPYとは?
SPY(SPDR S&P500 ETF Trust)は、世界で最も流動性が高いETFとして知られています。
S&P500指数に連動し、アップル・マイクロソフト・アマゾンなど米国の大型株500社に分散投資できます。
項目 | 内容 |
---|---|
運用会社 | State Street(ステート・ストリート) |
ベンチマーク | S&P 500指数 |
経費率 | 0.09%(VOOよりやや高い) |
配当利回り | 約1.5〜2% |
設定年 | 1993年(ETFの元祖) |
SPYのメリット
✅ 世界最大級の流動性
SPYは1日の出来高が非常に多く、売買がしやすくスプレッドも狭いのが特長です。
✅ 実績と信頼性の高さ
1993年に設定され、ETF市場の草分け的存在。30年以上の運用実績があります。
✅ S&P500の成長にしっかり連動
アップルやマイクロソフトなど、米国の成長企業の恩恵を受けられるETFです。
SPYのデメリット・注意点
⚠️ 経費率はVOOより高い
VOOの経費率が0.03%に対し、SPYは0.09%。3倍のコスト差があります。
⚠️ 高頻度取引向けの側面も
SPYはデイトレーダーや機関投資家の利用も多く、短期売買向けの面もあります。
他のETFとの比較
ETF | 投資対象 | 経費率 | 配当利回り | 特徴 |
---|---|---|---|---|
SPY | S&P500 | 0.09% | 約1.5% | 流動性最大、歴史長い |
VOO | S&P500 | 0.03% | 約1.5% | 長期向け、コスト優秀 |
VTI | 米国全体 | 0.03% | 約1.5% | 小型株も含む |
QQQ | NASDAQ100 | 0.20% | 約0.6% | 成長株集中、高リターン高リスク |
【試算】10年前に100万円投資していたら?
- 元本:100万円
- 評価額:約350万円前後(配当再投資を手動で行った場合)
- 年平均リターン:約12%前後
VOOとほぼ同等のパフォーマンスが期待できます。
SPYはこんな人におすすめ
- ✅ 売買頻度が高めで、流動性を重視する人
- ✅ ETF黎明期から続く「安定した実績」に信頼を置く人
- ✅ VOOよりもリアルタイムの価格反映を重視する人
- ✅ コストは気にならないが即時性・取引量を重視する人
まとめ
SPYはS&P500に連動するETFの元祖であり、世界中で最も取引されているETFです。
コスト面ではVOOに劣るものの、流動性・実績・信頼性の高さは抜群。
VOOやVTIとの違いを理解した上で、自分の投資スタイルに合うかどうか検討してみましょう。
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